土地・建物の調査測量と表示登記を担う不動産登記の専門資格
土地家屋調査士とは?
試験概要・難易度・勉強方法を
わかりやすく解説
土地家屋調査士は、土地や建物の物理的な状況を調査・測量し、不動産の表示に関する登記手続を代理する国家資格です。土地の筆界や建物の新築・変更など、不動産登記の現場で専門性を発揮します。
1土地家屋調査士とは
土地家屋調査士は、土地や建物の物理的な状況を調査・測量し、不動産の「表示に関する登記」を専門に扱う国家資格です。土地の分筆や地積更正、建物を新築したときの表題登記などで、現地調査・測量から登記申請までを支援します。土地の筆界を明らかにする業務にも関わる、不動産登記と測量の専門家です。
試験は筆記試験と口述試験で構成され、筆記は午前の部と午後の部に分かれています。測量士・測量士補・一級建築士・二級建築士となる資格を持つ人は、申請により午前の部を免除されます。午後の部では法律知識に加え、土地・建物の計算や作図を含む記述式への対応力が重要です。
この資格でできること
- 土地・建物の調査や測量を行える
- 不動産の表示に関する登記申請を代理できる
- 土地の分筆や建物表題登記などを専門的に扱える
- 筆界特定手続の代理など境界に関する業務に携われる
この資格が向いている人
- 不動産・建築・測量分野に関心がある人
- 法律と計算・作図をバランスよく学べる人
- 細かな確認作業を正確に続けられる人
- 将来的な独立開業も視野に入れている人
学習の進め方
まず民法・不動産登記法・土地家屋調査士法の基礎を固め、択一過去問で知識を定着させます。記述式は後回しにせず、土地・建物の計算と作図を早い段階から反復することが重要です。土地家屋調査士のWEB問題と土地家屋調査士のPDF教材を使い、知識確認と記述対策を繰り返してください。
2試験概要
| 実施団体 | 法務省 |
|---|---|
| 受験資格 | 受験資格に年齢、学歴、国籍等の制限はありません。誰でも受験できます。測量士・測量士補・一級建築士・二級建築士となる資格を有する人は、申請により筆記試験の午前の部が免除されます。 |
| 試験日・申込期間 | 2026年度:受験申請受付7月27日〜8月7日、筆記試験10月18日。筆記試験結果発表は2027年1月6日、口述試験は2027年1月21日、最終合格発表は2027年2月15日予定。 |
| 受験料 | 8,300円(収入印紙で納付) |
| 試験形式 | 筆記:多肢択一式+記述式(作図・計算を含む)/口述:面接方式 |
| 問題数 | 午前:択一10問+記述1問/午後:択一20問+記述2問 |
| 試験時間 | 午前の部:9:30〜11:30(2時間)。午後の部:13:00〜15:30(2時間30分)。口述試験は1人15分程度。 |
| 試験回数 | 年1回 |
| 合格基準 | 合格基準は年度ごとに法務省が公表します。筆記試験は多肢択一式・記述式それぞれの基準点に加えて総合合格点を満たす必要があります。参考として2025年度午後の部は、択一式37.5点/50点、記述式32.5点/50点、総合76.0点/100点が基準でした。 |
公式情報確認日:2026-08-13
3試験科目・出題範囲
4こんな人におすすめ
5よくある質問
はい。年齢、学歴、国籍等の受験資格制限はありません。一定の資格を持つ人には筆記試験午前の部の免除制度があります。
測量士、測量士補、一級建築士、二級建築士となる資格を有する人は、所定の手続により午前の部の免除を受けられます。
法務省は標準勉強時間を公表していません。当サイトでは初学者の目安を約1,000〜1,500時間としています。午前の部免除の有無や法律・測量の学習経験によって必要時間は変わります。
土地・建物の調査や測量、不動産の表示に関する登記申請の代理、筆界特定手続の代理などを行います。土地の分筆や建物新築時の表題登記などが代表的な業務です。
6学習メニュー
7試験攻略・学習戦略
土地家屋調査士を効率よく学ぶために、試験攻略の考え方・科目ごとの優先順位・学習スケジュール・つまずきやすい点を整理しています。
試験攻略ポイント
土地家屋調査士試験では、午後の部の不動産登記法を中心とした択一知識と、土地・建物の記述式を時間内に処理する力の両方が必要です。まず民法・不動産登記法・土地家屋調査士法の基礎を固め、択一過去問で条文と登記手続の流れを理解します。並行して早い段階から計算・作図を含む記述式を反復し、2時間30分の中で択一20問と記述2問を処理する時間配分を身につけます。午前の部を受験する場合は平面測量と作図も別途対策します。
科目別の学習優先順位
最優先:不動産登記法(午後の部の択一・記述の中心)
次に:土地・建物の記述式(計算、申請書、図面作成を反復)
並行:民法(物権・相続など登記と関係の深い範囲を重点化)
補強:土地家屋調査士法・関連法令(択一で確実に得点する)
午前受験者:平面測量と作図を継続して練習する
学習スケジュール例
前半:民法・不動産登記法・土地家屋調査士法の基礎を学び、択一過去問を開始する
中盤:土地・建物の記述式に入り、座標計算・面積計算・申請書・図面作成を反復する
後半:択一20問と記述2問を組み合わせた2時間30分の本試験形式演習を増やす
直前期:年度別過去問・模試で基準点割れする分野を特定し、時間配分と作図精度を調整する
筆記後:筆記合格を想定し、業務知識を口頭で説明する口述対策へ切り替える
つまずきやすいポイント
択一知識を暗記するだけで、不動産登記の申請手続の流れを理解しない
記述式の学習開始が遅く、計算・作図の処理速度が上がらない
択一に時間を使いすぎ、記述2問を完成させる時間が不足する
土地と建物の記述式の一方だけに偏り、苦手分野を残す
本試験形式で定規・電卓・作図を使う練習が不足し、細かなミスを繰り返す
