基本情報技術者試験は独学で合格できる?初心者向け勉強法と学習順を解説

基本情報技術者試験・独学ガイド

基本情報技術者試験は独学で合格できる?
初心者向け勉強法と学習順を解説

スクールや通信講座を使わずに学習できるのか、 独学が進めやすい人・難しくなりやすい人の違いから考えます。

結論

基本情報技術者試験は、独学で受験対策を進めることができます。 スクールや通信講座の受講が通常の受験要件になっている試験ではありません。 ただし、独学で進めやすいかどうかは、 ITの知識量だけでなく、科目Bの問題に継続して取り組めるか、 分からない部分を自分で調べて解決できるか、 学習を続けられるかによって変わります。

「独学できる資格なのか」と 「自分が独学だけで進めやすいのか」は、別の問題です。

基本情報技術者試験では、科目Aの知識問題だけでなく、 科目Bでアルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティを中心とした問題にも対応します。

この記事では細かな「つまずき方」を並べるのではなく、 独学を選んでよい状態なのか、途中で学習方法を見直した方がよい状態なのか を判断できるように整理します。

まず基本情報技術者試験の構成を確認

独学できるかを考える前に、現在の試験構成を確認しておきましょう。

項目 科目A 科目B
試験時間 90分 100分
出題数・解答数 60問・60問 20問・20問
出題形式 多肢選択式(四肢択一) 多肢選択式
合格基準 科目A・科目Bそれぞれ評価点600点以上/各1,000点満点
独学では科目Aだけに偏らないことが重要です。 科目Aと科目Bは求められる学習内容が同じではありません。 独学を選ぶ場合も、両方の対策を学習計画に入れる必要があります。

独学で進めやすい人

独学が進めやすいかどうかは、 最初からITに詳しいかだけで決まるわけではありません。

分からない用語を自分で確認できる 教材や公式資料などを使って、 分からない内容をそのままにせず調べられる人です。
問題演習と復習を続けられる 問題を解くだけで終わらず、 間違えた理由を確認して再度学習できる人です。
科目Bにも継続して取り組める 擬似言語など、最初は読みづらい問題でも、 少しずつ処理を追う練習を続けられる人です。
学習計画を自分で調整できる 苦手分野や進み具合に応じて、 学習する内容や時間配分を変更できる人です。
IT初心者でも独学を選択できます。 「プログラミング経験がない=独学できない」という意味ではありません。 分からない内容を確認しながら、科目Aと科目Bの学習を継続できるかが重要です。

独学が難しくなりやすい状態

一方、次のような状態が長く続く場合は、 独学の進め方そのものを見直した方がよい場合があります。

  • 教材を読んでも、分からない部分をどこで調べればよいか分からない
  • 科目Bの問題を見ても、処理をどこから追えばよいか分からない状態が続く
  • 問題演習をしても、なぜ間違えたのか確認できていない
  • 学習を始めても中断が続き、計画を立て直せない
  • 同じ分野を繰り返しても理解が進まず、次に何をすべきか判断できない
「独学が難しい=受験を諦める」ではありません。 教材を変える、解説動画など別の説明方法を利用する、 質問できる環境を使う、講座を利用するなど、 分からない部分を解決できる方法を追加する選択肢があります。

独学を始めるときの基本的な学習順

独学では、科目Aをすべて終えてから科目Bを始める必要はありません。 科目Aの基礎を学びながら、早い段階で科目Bの問題形式も確認しておきます。

段階 学習内容 目的
1 試験構成を確認 科目A・科目Bの違いと合格基準を把握する
2 科目Aの基礎学習 ITの基本知識を整理する
3 科目Bの問題形式を確認 擬似言語など、必要になる学習内容を早めに把握する
4 問題演習と復習 理解できていない分野を特定する
5 科目A・科目Bを並行して反復 苦手分野を残さず、本番形式に慣れる
ここでは学習順の全体像だけを決めます。 個別の「つまずきポイント」や失敗への対処を詳しく確認したい場合は、 別記事の「基本情報技術者試験で最初につまずく5つのポイント」で確認する、 という役割分担にすると情報を探しやすくなります。

独学を続けるか判断する3つの確認ポイント

1.問題を解いたあとに理解を深められているか

正解・不正解だけを見るのではなく、 「なぜこの選択肢なのか」「どこを理解できていなかったのか」を 自分で確認できているかを見ます。

2.科目Bの学習が止まっていないか

科目Bの問題を避け続けている場合は、 独学の計画を見直すサインの一つです。 最初から速く解く必要はありませんが、 問題形式に継続して触れられているかを確認します。

3.分からない部分を解決する方法があるか

独学だからといって、 一冊の参考書だけですべて理解する必要はありません。 公式資料、別の教材、解説などを使って 理解できる方法を探せているかを確認します。

3つとも大きな問題がなければ、独学を続ける選択肢があります。 逆に、同じ場所で長く止まっている場合は、 学習方法や利用する教材・サポートを見直しましょう。

スクールや通信講座は必要?

基本情報技術者試験を通常受験するために、 スクールや通信講座の受講が必須という制度ではありません。

そのため、最初から「独学かスクールか」の二択にする必要はありません。 まず独学で始め、必要になった部分だけ別の学習手段を追加する方法もあります。

状態 考え方
自分で調べながら進められる 独学を継続しやすい
特定分野だけ理解できない その分野だけ別教材や解説を追加する
質問できないことが学習停止の原因 質問できる学習環境を検討する
計画管理そのものが難しい 学習管理を含むサポートを検討する

※どの学習方法が合うかは、IT知識、学習経験、確保できる時間などによって異なります。

働きながら独学する場合

仕事をしながら学習する場合は、 「毎日長時間勉強できること」を前提にする必要はありません。

短時間ではWEB問題などで確認し、 まとまった時間を取れる日は科目Bや苦手分野を学習するなど、 学習内容を分ける方法があります。

短時間でできること 用語の確認、科目Aの問題演習、誤答の見直しなど。
まとまった時間で行うこと 科目Bの問題演習、計算問題、苦手分野の復習など。

必要な学習期間は一律ではありません。 現在の知識や確保できる時間を基準に、 問題演習の結果を見ながら計画を調整します。

WEB問題とPDF教材は「独学の確認用」として使う

独学では、教材を読むだけでなく、 実際に問題を解いて理解度を確認する工程が必要です。

WEB版問題演習 スマートフォンやPCから問題を解き、 学習した分野の理解度や弱点を確認するために利用できます。
PDF教材 印刷やオフラインで問題を解きたい場合や、 書き込みながら復習したい場合に利用できます。

科目A免除制度は通常の独学受験とは別に考える

基本情報技術者試験には、 所定の要件を満たした人を対象とする科目A試験の免除制度があります。

IPAの認定を受けた講座を受講し、 所定の修了認定を受けるなどの要件を満たした場合に、 科目A試験の免除を受けられる制度です。

通常受験で科目Aだけの合格を次回へ持ち越す制度とは異なります。 科目A免除制度を利用する場合は、 対象となる講座・有効期間・申請方法などをIPA公式サイトで確認してください。

よくある質問(FAQ)

基本情報技術者試験は本当に独学できますか?
スクールや通信講座の受講は通常の受験要件ではないため、 独学で受験対策を進めることができます。 ただし、科目Aだけでなく科目Bにも継続して取り組む必要があります。
プログラミング経験ゼロでも独学できますか?
受験資格としてプログラミング経験は求められていません。 科目Bでは擬似言語を使った問題が出題されるため、 基本的な処理を確認しながら問題演習を進めます。
科目Aを全部終わらせてから科目Bを始めるべきですか?
科目Aをすべて終えるまで科目Bを一度も見ない必要はありません。 科目Aの基礎を学びながら、 科目Bの問題形式にも早い段階から触れておく方法があります。
独学で行き詰まったらスクールへ切り替えるべきですか?
必ず全面的に切り替える必要はありません。 特定分野だけ別教材を使う、解説を追加する、 質問できる環境を利用するなど、 行き詰まっている原因に合わせて学習方法を追加できます。
ITパスポートに合格してから受験した方がいいですか?
ITパスポートの合格は基本情報技術者試験の受験要件ではありません。 両試験には共通する知識分野がありますが、 現在の知識や学習経験を踏まえて学習開始地点を決めましょう。

参照した公式情報

主な確認先

※制度・試験内容・申請方法等は変更される場合があります。 受験前にIPA公式サイトで最新情報をご確認ください。

まず問題を解いて、独学で進められるか確認しよう

科目A・科目Bの構成を確認したら、 実際に問題へ触れて現在の理解度を確認してみましょう。

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