情報セキュリティマネジメント試験の科目B対策|ケーススタディで迷わない読み方
IPAの現行試験概要・シラバス・2026年度公開問題をもとに、 科目Bで何を問われるのかと、 ケーススタディを読むときの確認方法を整理します。
科目Bは、 情報セキュリティに関する知識を 業務の具体的な状況へ適用できるか を問う問題です。
問題文では 「誰が」 「何を管理しているか」 「どのような問題が起きているか」 「何を求められているか」 を整理してから選択肢を見ると、 事例と選択肢を対応させやすくなります。
情報セキュリティマネジメント試験は、 科目Aと科目Bを 一つの試験時間内でまとめて実施します。
IPAは、 科目Aを「知識を問う」、 科目Bを「技能を問う」 としています。
科目Bでは、 情報資産管理、 リスクアセスメント、 IT利用時の情報セキュリティ確保、 委託先管理、 情報セキュリティ教育・訓練などについて、 ケーススタディ形式で実践力を確認します。
現行試験は科目A・B合わせて120分・60問
情報セキュリティマネジメント試験は、 CBT方式で年間を通じて実施されています。
科目A・Bを合わせて 120分・60問です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験方式 | CBT方式 |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数 | 60問 |
| 科目A | 48問・多肢選択式(四肢択一)・知識を問う |
| 科目B | 12問・多肢選択式・技能を問う |
| 合格基準 | 総合評価点600点以上/1,000点満点 |
| 採点方式 | IRTに基づいて評価点を算出 |
現行SGは、 科目A・Bを合わせた総合評価点で合否を判定します。 「科目Bで○問正解すれば合格」という 独立した公式基準はありません。
科目Bで公式に問われる内容
IPAは、 業務現場における情報セキュリティ管理の 具体的な取組みをケーススタディとして出題するとしています。
- 情報資産管理
- 情報セキュリティリスクアセスメント
- リスク対応
- IT利用における情報セキュリティ確保
- 委託先管理
- 情報セキュリティ教育・訓練
- 情報セキュリティマネジメントの運用・継続的改善
単に用語を知っているかではなく、 業務上の状況を読んで 適切な対応を判断することが科目Bの特徴です。
ケーススタディは4点を確認して読む
以下はIPAが指定する解法ではなく、 資格ブートキャンプによる読解方法の一例です。
「強い対策=正解」とは限らない
セキュリティ対策として一般的に有効な選択肢でも、 その事例で問われている内容に 合わない場合があります。
選択肢を見るときは、 「有効なセキュリティ対策か」 だけでなく、 設問と事例の条件に対応しているか を確認します。
委託先管理について問われているのに、 社内端末だけを対象とする技術的対策を選んでいないかなど、 「何を解決する問題か」と選択肢を対応させてください。
情報資産管理では「対象・責任・取扱い」を確認
現行シラバスでは、 情報資産の特定、 価値の明確化、 管理責任、 利用の許容範囲、 情報資産台帳などが示されています。
問題演習では、 次の点を整理します。
- どの情報資産を扱っているか
- 誰が管理責任を持っているか
- 誰が利用できるか
- どのように保管・変更・廃棄するか
- どのような脅威・脆弱性があるか
リスクアセスメントでは流れを混同しない
リスクアセスメントでは、 リスクの特定・分析・評価を区別して理解します。
| 段階 | 確認すること |
|---|---|
| リスク特定 | どの情報資産に、 どのような脅威・脆弱性・リスクがあるか |
| リスク分析 | 発生可能性や影響などを踏まえて リスクの大きさを分析する |
| リスク評価 | 分析結果を基準と照らし、 対応が必要か判断する |
| リスク対応 | 必要な管理策や対応方法を検討する |
選択肢に書かれている行為が どの段階に当たるのかを確認すると、 似た表現を整理しやすくなります。
委託先管理では「自社」と「委託先」の役割を分ける
委託先が登場するケースでは、 誰が実施すべき行為なのかを確認します。
「セキュリティ対策として正しいか」 だけでなく、 その主体が行う対策なのか も確認してください。
人的対策・技術的対策・管理的な取組みを区別する
ケーススタディでは、 一つの問題に複数種類の対策が登場する場合があります。
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 人的な取組み | 教育、訓練、周知など |
| 技術的な取組み | 認証、アクセス制御、暗号化など |
| 組織・管理上の取組み | 規程、手順、責任分担、委託先管理など |
分類名を暗記すること自体より、 「今回の問題を解決するために 何が必要なのか」を事例から判断してください。
科目Aの知識は科目Bでも使う
科目Aと科目Bは、 完全に切り離された試験ではありません。
科目Aで学ぶ 情報セキュリティ技術、 法令、 リスク管理、 マネジメントなどの知識を、 科目Bでは具体的な状況で利用します。
科目Aの問題を間違えたときに 用語だけを覚え直すのではなく、 「業務ではどんな場面で使う知識か」 まで確認しておく方法があります。
2026年度のIPA公開問題を使う
IPAは2026年度の 情報セキュリティマネジメント試験について、 実際にCBTで出題した問題の一部と解答例を公開しています。
実際の試験は60問ですが、 公開されているのはその一部です。
- 最初は時間を気にせず問題文を読む
- 誰・問題・既存対策・設問を整理する
- 選択肢ごとに事例との対応を確認する
- 解答例と照合する
- 誤答原因を知識不足か読解ミスかに分ける
科目Bの文章量や問い方を確認するときは、 IPAが公開している実際の出題問題が 試験形式を確認する一次資料になります。
資格ブートキャンプの問題は追加演習に使う
資格ブートキャンプのWEB問題・PDF教材は、 独自に作成した試験対策用問題です。
IPAの本試験問題そのものではないため、 サイト内の正答率から 本試験の総合評価点を直接予測することはできません。
| 教材 | 利用例 |
|---|---|
| WEB版問題演習 | ケーススタディを解き、 誤答が知識不足か読解ミスか確認する |
| PDF教材 | 事例文へ印を付けながら、 誰・問題・対策・設問を整理する |
2027年度からも情報セキュリティマネジメント試験は継続予定
IPAは、 2027年度から予定している新試験制度でも 情報セキュリティマネジメント試験を継続すると公表しています。
2026年9月時点で公表されている概要では、 科目A・Bを合わせて120分、 科目A48問・科目B12問の予定です。
IPAは、2027年度から予定している新試験制度について、 情報セキュリティマネジメント試験のシラバス案を公表しています。 ただし、シラバス案の内容は今後変更される可能性があります。 2027年度以降に受験する場合は、 IPAが公表する最新の試験要綱・シラバスを確認してください。
よくある質問
参照した公式情報
- IPA 「情報セキュリティマネジメント試験 出題内容」
- IPA 「試験要綱・シラバスについて」
- IPA 「2026年度 SG・FE公開問題」
- IPA 「2026年度 情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験」
- IPA 「2027年度からの新試験制度の概要」
公式情報確認:2026年9月26日。 2027年度から新試験制度への移行が予定されています。 2027年度以降の受験者は、 IPAが今後公表する確定版シラバスも確認してください。
公式公開問題で科目Bの読み方を確認する
事例文から 「誰・問題・既存対策・設問」を整理してから、 選択肢を判断する練習を行ってください。
