1級ファイナンシャル・プランニング技能士

資産設計・金融・税・不動産・相続を横断して問われるFP技能検定の最上位級

1級ファイナンシャル・プランニング技能士とは?
試験概要・難易度・勉強方法を
わかりやすく解説

1級ファイナンシャル・プランニング技能士は、家計、保険、金融資産、税金、不動産、相続・事業承継などに関する高度な知識と相談技能を証明する国家資格です。学科試験と実技試験を通じて、複数分野を横断した実践的な判断力が問われます。

会計・金融 国家資格 FP
難易度 難しい
合格率 学科 約12%
勉強時間目安 500~700時間
試験回数 学科 年3回
問題数 きんざい学科: ・基礎編 50問 ・応用編 5題 きんざい実技: ・異なる設例による面接2回 日本FP協会実技: ・2題(20問)
WEB問題を解く PDF教材を見る

11級ファイナンシャル・プランニング技能士とは

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(1級FP技能士)は、家計管理、保険、金融資産運用、税金、不動産、相続・事業承継など、個人や事業者の資産設計に関する高度な知識と技能を証明する国家資格です。

FP技能検定の最上位級で、学科試験では6分野を横断した応用力が問われます。実技試験では、相談事例をもとに顧客の問題点を把握し、適切な解決策を検討・提案する能力が審査されます。

この資格でできること

  • 家計・保険・金融・税金・不動産・相続を横断した高度な資産設計に知識を活かせる
  • 金融機関、保険会社、不動産会社などで専門性の高い相談業務に活かせる
  • 相続・事業承継や資産運用など複雑な相談への対応力を高められる
  • FP分野における最上位級の国家資格として専門性を示せる

この資格が向いている人

  • FP2級取得後、さらに高度な専門知識を身につけたい人
  • 金融・保険・不動産・税務関連の実務に携わっている人
  • 相続や事業承継まで含めた総合的な資産相談能力を高めたい人
  • ファイナンシャル・プランナーとして高い専門性を証明したい人

学習の進め方

1級FP技能検定では、6分野を個別に暗記するだけでなく、複数分野を関連づけて判断する力が必要です。まず2級レベルの基礎知識を確実にしたうえで、税制・金融商品・不動産・相続などの計算問題と事例問題を重点的に演習します。

1級FP技能士のWEB問題1級FP技能士のPDF教材を組み合わせ、6分野を横断しながら知識を確認できます。

2試験概要

実施団体 一般社団法人 金融財政事情研究会 特定非営利活動法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
受験資格 【1級学科試験】
次のいずれかに該当する必要があります。

・2級FP技能検定合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
・FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
・厚生労働省認定金融渉外技能審査2級合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者

【1級実技試験】
1級学科試験合格者、CFP認定者、CFP資格審査試験合格者、一定のFP養成コース修了者など、所定の受検資格を満たす必要があります。

受検資格には有効期限等の条件があるため、申込前に実施団体の公式情報を確認してください。
試験日・申込期間 【きんざい・1級学科】

2026年5月24日(日)
申込:2026年3月9日(月)10:00~4月2日(木)17:30

2026年9月13日(日)
申込:2026年7月1日(水)10:00~7月28日(火)17:30

2027年1月24日(日)
申込:2026年10月28日(水)10:00~12月1日(火)17:30


【きんざい・1級実技(資産相談業務)】

2026年6月6日・7日・13日・14日
※受検地により試験日が異なる

2026年9月26日・27日、10月3日・4日
※受検地により試験日が異なる
申込:2026年7月21日(火)10:00~8月13日(木)17:30


【日本FP協会・1級実技(資産設計提案業務)】

2026年9月13日(日)
申込:2026年7月16日~8月6日
受験料 きんざい ・1級学科:8,900円(非課税) ・1級実技(資産相談業務):28,000円(非課税) 日本FP協会 ・1級実技(資産設計提案業務):20,000円(非課税) ※各種決済・支払手数料は別途必要となる場合があります。
試験形式 【きんざい・学科】 基礎編:マークシート方式・四答択一式 応用編:記述式・事例形式 【きんざい・実技】 資産相談業務:口頭試問方式 【日本FP協会・実技】 資産設計提案業務:筆記・記述式
問題数 きんざい学科: ・基礎編 50問 ・応用編 5題 きんざい実技: ・異なる設例による面接2回 日本FP協会実技: ・2題(20問)
試験時間 きんざい学科: ・基礎編 150分 ・応用編 150分 ・合計300分 きんざい実技: ・設例検討 約15分+面接 約12分を2回 ※待機時間を含め全体は半日程度 日本FP協会実技: ・120分
試験回数 学科:年3回 実技:実施団体・試験方式により異なる
合格基準 きんざい学科:
200点満点中120点以上

きんざい実技(資産相談業務):
200点満点中120点以上

日本FP協会実技(資産設計提案業務):
100点満点中60点以上
公式情報
公式サイトを確認する

公式情報確認日:2026-08-12

3試験科目・出題範囲

A. ライフプランニングと資金計画 B. リスク管理 C. 金融資産運用 D. タックスプランニング E. 不動産 F. 相続・事業承継 実技試験では 上記6分野の知識を前提として 顧客の問題点の把握 解決策の検討・分析 関連業法・職業倫理などを含む実践的な技能が審査されます。

5よくある質問

誰でも受検できる試験ではありません。学科試験では、2級FP技能検定合格後にFP業務の実務経験が1年以上あることなど、所定の受検資格を満たす必要があります。

原則として学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。ただし、CFP認定者など一定の条件を満たす場合は学科試験が免除され、実技試験から受検できる制度があります。

試験方式が異なります。金融財政事情研究会の「資産相談業務」は口頭試問方式、日本FP協会の「資産設計提案業務」は筆記・記述式です。自分の得意な試験方式や受検資格を確認して選びます。

6分野すべてが対象ですが、1級では金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継などの計算・事例問題への対応力が特に重要です。苦手分野を残さず、複数分野を横断して判断できるように学習します。

6学習メニュー

7試験攻略・学習戦略

1級ファイナンシャル・プランニング技能士を効率よく学ぶために、試験攻略の考え方・科目ごとの優先順位・学習スケジュール・つまずきやすい点を整理しています。

試験攻略ポイント

1級FP技能検定は、6分野の知識を個別に覚えるだけではなく、複数分野を組み合わせて事例を処理する力が重要です。

学科では、まず基礎編の四答択一式で知識の穴を減らし、その後、応用編の計算・記述問題を重点的に演習します。

特に、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継では、税率・控除・評価・利回りなどの計算手順を自力で再現できる状態を目指します。

実技試験は受検する実施団体によって方式が大きく異なります。きんざいの資産相談業務を受ける場合は口頭で理由まで説明する練習、日本FP協会の資産設計提案業務を受ける場合は記述問題を時間内に解く練習が必要です。

法令・税制改正の影響を受ける分野が多いため、古い教材だけに依存せず、受検年度の法令基準日に対応した教材・公式情報で確認します。

科目別の学習優先順位

【最優先】
1. タックスプランニング
2. 相続・事業承継
3. 不動産
4. 金融資産運用

計算・制度理解・他分野との関連が多いため、早い段階から問題演習を行います。

【優先】
5. ライフプランニングと資金計画
6. リスク管理

年金、社会保険、保険商品などの知識を整理し、他分野との組み合わせ問題にも対応できるようにします。

6分野すべてが正式な試験範囲なので、特定分野だけに絞った学習は避けます。

学習スケジュール例

【学習期間8~10か月・FP2級合格レベルから開始する例】

1~2か月目:
FP2級レベルの6分野を総復習
苦手分野と忘れている計算式を洗い出す

3~4か月目:
タックスプランニング
不動産
相続・事業承継
金融資産運用
を重点的に学習

5~6か月目:
1級学科の基礎編問題を繰り返す
6分野すべての知識穴を減らす

7~8か月目:
応用編の計算・記述問題を重点演習
本試験過去問題を時間を計って解く

学科試験前1か月:
過去問題の反復
計算問題
税制・法改正
重要数値の総復習

学科合格後:
受検する実技試験に合わせて対策

きんざい:
設例を15分程度で整理し、問題点・提案・根拠を口頭で説明する練習

日本FP協会:
2題20問を120分で処理できるよう、本試験形式の記述演習を繰り返す

つまずきやすいポイント

・FP2級の知識だけで対応しようとして、1級特有の応用計算に対応できない

・6分野を独立して覚え、税金・不動産・相続などの横断問題で混乱する

・金融資産運用や不動産の計算式を暗記するだけで、問題条件が変わると解けなくなる

・税率、控除額、年金額などの数値を古い年度のまま覚えてしまう

・基礎編対策に時間を使いすぎ、応用編の記述・計算演習が不足する

・実技対策を学科合格後まで完全に放置し、相談事例を処理する練習が不足する

・きんざい実技と日本FP協会実技の試験方式の違いを理解せず、対策方法を混同する

・受検資格や学科免除期限を確認せず、希望する実技試験を受けられない