基本情報技術者試験で最初につまずく5つのポイント|初心者向け対策を解説
基本情報技術者試験(FE)は、ITエンジニアを目指す方や、ITの基礎力を証明したい方に選ばれている国家試験です。ITパスポートよりも専門性が高く、プログラミング、アルゴリズム、ネットワーク、データベース、セキュリティなど、幅広い知識が問われます。
ただし、独学で始めた初心者の多くが、早い段階でつまずきやすい試験でもあります。
・何から手をつければいいかわからない
・科目Aと科目Bの違いがわからない
・アルゴリズムが難しくて心が折れそう
さらに注意したいのが、現在の基本情報技術者試験は、旧制度の午前・午後試験ではなく、科目A・科目Bの構成で実施されていることです。古い勉強法や旧制度の記事だけを参考にすると、学習の方向性がずれてしまう可能性があります。
この記事では、基本情報技術者試験で初心者が最初につまずきやすい5つのポイントと、独学で進めるための対策をわかりやすく解説します。
※ 学習を始める前に、基本情報技術者試験対策ページで試験の最新情報もあわせてご確認ください。
まず現行制度の全体像を押さえる|科目A・科目B比較表
つまずきポイントの解説に入る前に、現在の試験制度を表で確認しておきましょう。ここを押さえるだけで、この後の内容が格段に理解しやすくなります。
| 科目A | 科目B | |
|---|---|---|
| 問われる力 | IT全般の基礎知識(テクノロジ・マネジメント・ストラテジ) | アルゴリズム・情報セキュリティを題材にした読解力・思考力 |
| 対策の中心 | 知識のインプット+問題演習 | 擬似言語問題の反復演習 |
| 試験方式 | CBT方式(パソコンで受験・通年で随時実施) | |
💡 ポイント:科目Aと科目Bは両方で基準点を満たす必要があります。片方だけ得意でも合格できないため、2つの科目を並行して対策することが独学成功のカギです。
※ 試験時間・問題数・合格基準などの詳細な数値は改訂される場合があるため、受験前にIPA(情報処理推進機構)公式サイトの最新の試験要綱で必ず確認してください。
つまずき① 科目Aと科目Bの違いを理解していない
最初につまずきやすいのが、科目Aと科目Bの違いを理解しないまま勉強を始めてしまうことです。
科目Aは、IT全般の基礎知識を問う試験です。テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系など、ITパスポートでも出てくるような知識をより深く学びます。知識のインプットと問題演習の繰り返しで対応できる、いわば「積み上げ型」の科目です。
一方、科目Bは、アルゴリズムや情報セキュリティなどを題材に、問題文を読みながら考える力が必要になります。単純な暗記だけでは対応しにくいため、早い段階から問題演習に慣れておくことが重要です。
つまずき② 用語を暗記しようとし過ぎる
基本情報技術者試験では、CPU、メモリ、ネットワーク、データベース、SQL、暗号化、プロジェクトマネジメントなど、多くの専門用語が出てきます。
初心者は、これらを最初から完璧に暗記しようとしてしまいがちです。しかし、用語だけを丸暗記しても、問題文の中で意味を判断できなければ得点にはつながりません。
おすすめは、用語を「一言で説明できる状態」にすることです。
📝 「一言で説明」の例
SQLデータベースから情報を取り出したり操作したりする言語
VPN外部から安全に社内ネットワークへ接続する仕組み
この程度の簡単な言葉で説明できれば十分です。最初から細かく覚えるのではなく、問題を解きながら少しずつ意味を深めていきましょう。
つまずき③ アルゴリズムを後回しにする
基本情報技術者試験で特につまずきやすいのが、アルゴリズムです。プログラミング経験がない方にとっては、変数、条件分岐、繰り返し処理、配列などが難しく感じることがあります。
しかし、アルゴリズムは科目Bの中心テーマです。後回しにしすぎると、科目B対策が間に合わなくなる可能性があります。最初から難しい問題を解く必要はありませんが、早い段階で簡単な問題に触れておくことが大切です。
🔰 アルゴリズムに慣れる最初の3ステップ
1処理の流れを日本語で追う(「この条件なら次はどこへ進む?」)
2変数の値の変化を紙に書いて確認する(トレース練習)
3短い問題を繰り返し解いて型に慣れる
アルゴリズムは、読むだけで身につく分野ではありません。1日1問でもいいので、手を動かして少しずつ慣れていくことが重要です。
つまずき④ 問題演習を始めるのが遅い
基本情報技術者試験の独学でよくある失敗が、テキストを最後まで読んでから問題演習を始めることです。
テキストを読むことは大切ですが、読むだけでは「どこが出題されやすいのか」「自分がどこを理解できていないのか」がわかりません。1章学んだら、すぐに関連する問題を解いてみる流れがおすすめです。
間違えた問題は、悪い結果ではありません。むしろ、今復習すべきポイントが見つかったということです。正解数だけを見るのではなく、なぜ間違えたのかを確認しましょう。
つまずき⑤ 古い情報で勉強してしまう
基本情報技術者試験は、制度や出題範囲が変更されることがあります。インターネット上には、旧制度の午前・午後試験を前提にした記事や、古いシラバスをもとにした情報も残っています。
現在の試験対策では、IPA(情報処理推進機構)が公表している最新の試験要綱やシラバスを確認し、科目A・科目Bの現行制度に合わせて学習することが大切です。
⚠ 古い教材を使うときの注意
科目Bの学習では、過去の午後試験対策をそのまま使うのではなく、現行の出題形式(擬似言語中心)に合った演習を行いましょう。中古の教材や数年前の記事を参考にする場合は、現在の試験制度と合っているか必ず確認してください。
独学でおすすめの学習の流れ|5ステップ
基本情報技術者試験を独学で進める場合は、次の流れがおすすめです。
試験概要と科目A・科目Bの違いを確認する
科目Aの基本用語を学びながら同時に問題を解く
科目Bのアルゴリズムに早めに触れる
間違えた問題だけを繰り返し復習する
CBT形式を意識して、画面上で問題を解く練習をする
最初から完璧を目指す必要はありません。まずは全体像をつかみ、問題を解きながら理解を深めていくことが大切です。
今日からできること
今日から始めるなら、まずは基本情報技術者試験の全体像を確認し、WEB版問題演習で10問だけ解いてみましょう。
解けなかった問題は、すぐに落ち込む必要はありません。解説を読み、次の3つに分けて復習してください。
1知らなかった用語 → 一言で説明できるようにする
2考え方がわからなかった問題 → 解説の手順を再現してみる
3アルゴリズムで止まった問題 → 変数の変化を紙に書いて追う
基本情報技術者試験は、読むだけの勉強ではなく、問題を解きながら知識を使える形にしていくことが重要です。最初の段階でつまずきやすいポイントを知っておけば、独学でも学習を続けやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q勉強時間はどれくらい必要ですか?
AIT知識ゼロからの場合、200時間前後が一般的な目安です。IT業務やプログラミングの経験がある方は、より短い時間でも合格を狙えます。特に未経験の方は、科目B(アルゴリズム)に多めの時間を確保しておきましょう。
QITパスポートを飛ばして、いきなり基本情報から受けてもいいですか?
A可能です。受験資格に制限はありません。ただしIT知識が完全にゼロの場合は、ITパスポートの学習範囲を先に押さえておくと、科目Aの理解がスムーズになります。時間に余裕がない方は、基本情報のテキストの入門部分から始めても問題ありません。
Q科目Bはどうやって対策すればいいですか?
A現行の出題形式(擬似言語中心)に対応した問題を、短いものから繰り返し解くのが基本です。いきなり長文問題に挑戦するのではなく、変数のトレース練習から始めて、処理の流れを追う力を鍛えましょう。
Q文系・プログラミング未経験でも合格できますか?
A合格できます。実際に文系出身・未経験から合格している方は多数います。カギはアルゴリズムを後回しにしないこと。学習の早い段階から1日1問ずつ触れておけば、未経験でも十分に対応できます。
まとめ|つまずきポイントを知れば独学でも続けられる
最後に、この記事のポイントを振り返ります。
✔ 科目A=知識、科目B=思考。役割を分けて対策する
✔ 用語は丸暗記せず「一言で説明できる状態」を目指す
✔ アルゴリズムは後回しにしない。1日1問から始める
✔ 問題演習は学習初期から。間違いは「復習ポイントの発見」
✔ 必ず現行制度(科目A・科目B)の最新情報で学習する
\ 基本情報技術者試験の学習を始める方へ /
今日の10問を解いてみる ▶最初のつまずきポイントを知っておくことが、独学を続ける一番の近道です。今日の10問から始めましょう。

