基本情報技術者試験の難易度は?合格基準・つまずきポイントを解説

基本情報技術者試験・難易度ガイド

基本情報技術者試験の難易度は?
合格基準・つまずきポイントを解説

合格率だけで「簡単・難しい」と判断せず、 試験構成・合格基準・科目Aと科目Bで求められる内容から難易度を確認します。

結論

基本情報技術者試験(FE)の難易度は、 受験者のIT知識やプログラミング経験によって感じ方が変わります。 現在の試験は 科目A(90分・60問)と 科目B(100分・20問)で構成され、 合格には 両科目それぞれ評価点600点以上/1,000点満点 が必要です。 「幅広い知識」と「問題を読みながら処理を考える力」の両方が必要になることが、 FEの難易度を考えるうえで重要なポイントです。

「基本情報技術者試験は難しいのか」を知りたいとき、 合格率だけを見る方法では十分ではありません。

同じ試験を受けても、 IT分野を初めて学ぶ人と、 学校や仕事でプログラミング・ネットワークなどを学んだ経験がある人では、 必要な学習内容が異なります。

この記事では、 試験そのものの構造から、FEがどこで難しくなりやすいのか を整理します。

まず試験構成と合格基準を確認

基本情報技術者試験の難易度を考える前提として、 科目A・科目Bの構成を確認します。

項目 科目A 科目B
試験時間 90分 100分
出題数・解答数 60問・60問 20問・20問
出題形式 多肢選択式(四肢択一) 多肢選択式
主な特徴 幅広いIT知識を確認する アルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティを中心に問う
合格基準 評価点600点以上/1,000点 評価点600点以上/1,000点
どちらか一方だけ基準を満たせばよい試験ではありません。 科目A・科目Bの両方で合格基準を満たす必要があります。
評価点と単純な正答率は同じではありません。 FEの評価点はIRT(項目応答理論)に基づいて算出されるため、 「60%正解すれば必ず600点」という単純な換算はできません。

合格率だけでは難易度を判断できない

IPAは基本情報技術者試験について、 受験者数や合格者数などの統計情報を公開しています。

合格率は試験全体の状況を確認する参考になりますが、 その数字をそのまま 「自分が合格できる確率」 と考えることはできません。

合格率から確認できること その期間に受験した人のうち、 合格基準を満たした人の割合を確認できます。
合格率だけでは分からないこと 受験者ごとのIT経験、プログラミング経験、 学習期間や学習方法などは同じではありません。

基本情報技術者試験が難しく感じられる4つの理由

1.科目Aの出題範囲が広い

科目Aでは、 テクノロジ系だけでなく、 マネジメント系・ストラテジ系を含む幅広い分野を扱います。

そのため、 一つの分野だけを深く知っていても、 ほかの分野をまったく学ばなくてよいわけではありません。

難しさのポイント: 一つ一つの用語だけではなく、 複数分野の基礎知識を学習対象にする必要があります。

2.科目Aと科目Bで求められる内容が異なる

科目Aでは幅広い知識を確認しますが、 科目Bでは アルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティ を中心とした問題が出題されます。

科目Aの用語学習だけを続けても、 科目Bの問題形式への対応がそのまま身につくとは限りません。

難しさのポイント: 2科目に合わせて学習方法を使い分ける必要があります。

3.科目Bでは処理を読み取る必要がある

科目Bでは、 特定のプログラミング言語そのものではなく、 試験で使用される擬似言語を読みながら 処理を考える問題があります。

変数、配列、条件分岐、繰り返しなどについて、 「用語を知っている」だけではなく、 問題の中でどのように処理されるのかを読み取る必要があります。

難しさのポイント: 暗記だけでは対応しにくい問題形式が含まれます。

4.科目A・科目Bの両方で基準を満たす必要がある

FEでは、 科目A・科目Bそれぞれに合格基準があります。

そのため、 得意な一方の科目だけで、 もう一方の不足を補うという考え方ではありません。

難しさのポイント: 科目A・科目Bのどちらか一方に大きな弱点を残さないことが重要です。

科目Aと科目Bでは「難しい」の意味が違う

比較 科目A 科目B
特徴 出題範囲が広い 扱う中心分野が絞られている
求められること 幅広い基礎知識 問題文や擬似言語を読み、処理を考える力
学習時に意識する点 未学習分野を減らす 問題形式に慣れる
初心者が確認したい点 どの分野の知識が不足しているか 擬似言語の処理を追えるか

つまり、 「科目Aと科目Bのどちらが難しいか」を一律に決めるよりも、 自分がどちらで止まっているのか を確認する方が学習計画を立てやすくなります。

IT未経験者は難易度が上がる?

基本情報技術者試験には、 年齢・学歴・IT実務経験などによる受験資格の制限はありません。

そのため、 IT未経験者でも受験できます。

ただし、 初めて学ぶ用語や考え方が多い場合は、 すでに基礎知識を持っている人より 学習する内容が多くなる可能性があります。

IT学習経験がある場合 既に理解している分野を確認し、 未学習分野や科目Bを中心に学習計画を調整できます。
IT学習経験が少ない場合 基礎用語や仕組みを確認しながら、 科目Bの問題形式にも少しずつ触れる必要があります。

これは「未経験者には合格できない」という意味ではありません。 スタート時点によって必要な学習内容が変わる ということです。

ITパスポートと比べると何が変わる?

ITパスポートと基本情報技術者試験には、 共通するIT基礎分野があります。

一方、基本情報技術者試験では、 科目Aに加えて、 科目Bでアルゴリズムとプログラミング、 情報セキュリティを中心とした問題に対応します。

ITパスポートの合格はFEの受験条件ではありません。 ITパスポートを先に受験するか、 直接FEを目指すかは、 現在の知識や学習目的に応じて考えます。

ITパスポートとの詳しい違いは、 資格ブートキャンプ内の比較記事 も参考にしてください。

自分にとっての難易度を確認する方法

一般的な合格率だけでなく、 実際に問題へ触れてみると、 自分にとって何が難しいのかを確認できます。

  • 科目Aの問題を解き、知識が不足している分野を確認する
  • IPAの科目B公開問題などを確認し、擬似言語の問題形式を見る
  • 「知らない」「計算できない」「処理を追えない」など、止まった理由を確認する
  • 科目A・科目Bのどちらに学習時間が必要か考える
ここで確認するのは「合格できる・できない」の断定ではありません。 現時点で何を学習する必要があるかを把握し、 学習計画を作るための確認です。

「つまずき方」を知りたい場合は別記事で確認

この記事では、 基本情報技術者試験の難易度を 試験構造・合格基準・科目Aと科目Bの違い から説明しました。

実際の学習で 「用語を覚えても問題が解けない」 「アルゴリズムをうまく追えない」 「問題演習をどの段階で始めればよいか分からない」 といった問題が出ている場合は、 「最初につまずく5つのポイント」の記事で、 学習上のつまずきと対策を確認してください。

よくある質問(FAQ)

基本情報技術者試験は初心者には難しいですか?
IT学習経験が少ない場合は、 初めて学ぶ分野が多くなる可能性があります。 ただし、IT実務経験やプログラミング経験は受験資格として求められていません。 科目A・科目Bの問題を確認し、 現在の知識量から必要な学習内容を把握しましょう。
合格率が高ければ簡単な試験ですか?
合格率だけで個人にとっての難易度を判断することはできません。 受験者ごとにIT経験や学習状況が異なるため、 統計情報と実際の問題の両方を確認することが重要です。
科目Aと科目Bはどちらが難しいですか?
一律には決められません。 科目Aは幅広い知識を扱い、 科目Bはアルゴリズムとプログラミング、 情報セキュリティを中心に扱います。 自分がどちらの問題で止まるのかを確認してください。
プログラミング未経験でも受験できますか?
受験資格としてプログラミング経験は求められていません。 科目Bでは擬似言語を使った問題が出題されるため、 問題形式を確認しながら必要な学習を進めます。
独学でも対策できますか?
スクールや通信講座の受講は通常の受験要件ではありません。 独学で進める場合は、 科目Aだけに偏らず科目Bにも継続して取り組む必要があります。 独学の進め方については、独学向けの記事で詳しく確認してください。

参照した公式情報

主な確認先(2026年9月24日確認)

※試験制度・統計情報等は変更・更新される場合があります。 受験前にIPA公式サイトの最新情報をご確認ください。

まず問題を見て、自分にとっての難しさを確認しよう

一般的な難易度だけで判断せず、 科目A・科目Bの問題を確認して、 自分がこれから学習する必要のある分野を把握しましょう。

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