中小企業診断士

経営全体を体系的に学び、中小企業の診断・助言を担う国家資格

中小企業診断士とは?
試験概要・難易度・勉強方法を
わかりやすく解説

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対する診断・助言を行う専門家として経済産業大臣が登録する国家資格です。第1次試験では経営に関する7科目、第2次試験では4つの実務事例を通して応用力が問われます。

ビジネス実務・マネジメント 国家資格
難易度 かなり難しい
合格率 1次23.7%/2次17.6%
勉強時間目安 約1,000~1,500時間
試験回数 年1回
問題数 第1次試験:7科目。設問数は科目・年度により異なる 第2次試験:4事例
WEB問題を解く PDF教材を見る

1中小企業診断士とは

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対する診断・助言を行う専門家として、経済産業大臣が登録する国家資格です。経営戦略、財務・会計、生産管理、法務、IT、中小企業政策など、企業経営に関する幅広い知識を体系的に学べます。

この資格でできること

  • 企業の経営課題を分析し、改善策や成長戦略を考えるための知識を身につけられます。
  • 経営戦略・マーケティング・財務・生産管理・ITなどを横断的に学べます。
  • 企業内の経営企画や事業改善、管理職業務、コンサルティングなど幅広い場面で知識を活用できます。
  • 試験合格後、所定の実務要件などを満たして登録することで、中小企業診断士として活動できます。

この資格が向いている人

  • 経営やコンサルティングを体系的に学びたい人
  • 経営企画・事業開発・管理職としての知識を強化したい人
  • 財務やマーケティングだけでなく経営全体を理解したい人
  • 将来的に企業支援や独立を視野に入れている人

学習の進め方

第1次試験は7科目と範囲が広いため、最初からすべてを完璧にするのではなく、企業経営理論・財務・会計・運営管理など第2次試験にもつながる科目から基礎を固めるのが効率的です。インプット後は過去問を繰り返し、総得点だけでなく科目ごとの得点不足にも注意します。

第1次試験対策には無料WEB問題、復習や印刷学習には無料PDF教材も活用できます。

2試験概要

実施団体 一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会(経済産業大臣指定試験機関)
受験資格 第1次試験:年齢・学歴などの制限なし。
第2次試験:原則として当年度または前年度の第1次試験合格者等が受験対象。
試験日・申込期間 2026年度
第1次試験:申込 4月23日~5月27日/試験 8月1日・2日/合格発表 9月1日
第2次試験:申込 9月1日~9月18日/試験 10月25日/合格発表 2027年1月13日
受験料 第1次試験:17,200円(非課税)+オンライン決済事務手数料590円(税込) 第2次試験:15,100円
試験形式 第1次試験:多肢選択式の筆記試験 第2次試験:4事例の筆記試験 ※2026年度から口述試験は廃止
問題数 第1次試験:7科目。設問数は科目・年度により異なる 第2次試験:4事例
試験時間 第1次試験:60分×4科目、90分×3科目(2日間) 第2次試験:4事例の筆記試験。2026年度の各事例の詳細な試験時間は第2次試験案内公表後に最終確認
試験回数 年1回
合格基準 第1次試験:総点数の60%以上で、かつ1科目でも満点の40%未満がないことを基準とする。科目合格は原則として各科目60%以上。

第2次試験:2026年度から筆記試験のみ。令和8年度の詳細な合格基準は、2026年9月1日公開予定の第2次試験案内で最終確認する。
公式情報
公式サイトを確認する

公式情報確認日:2026-08-12

3試験科目・出題範囲

【第1次試験】 ・経済学・経済政策 ・財務・会計 ・企業経営理論 ・運営管理(オペレーション・マネジメント) ・経営法務 ・経営情報システム ・中小企業経営・中小企業政策 【第2次試験】 ・中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ ・中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅱ ・中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅲ ・中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅳ

5よくある質問

第1次試験には年齢や学歴などの制限がなく、誰でも受験できます。第2次試験へ進むには、原則として第1次試験への合格が必要です。

独学での合格も可能ですが、第1次試験は7科目と範囲が広く、第2次試験では事例を読み解いて答案を作る応用力も必要です。過去問演習と継続的な学習計画が特に重要です。

いいえ。第1次試験後に第2次試験へ進み、合格後さらに所定の実務補習または実務従事などの要件を満たして登録する必要があります。登録養成機関等の養成課程を利用するルートもあります。

はい。2026年度から第2次試験の口述試験が廃止され、第2次試験は筆記試験のみとなりました。また、第1次・第2次試験の受験手数料も改定されています。

6学習メニュー

7試験攻略・学習戦略

中小企業診断士を効率よく学ぶために、試験攻略の考え方・科目ごとの優先順位・学習スケジュール・つまずきやすい点を整理しています。

試験攻略ポイント

第1次試験は7科目の総合点だけでなく、40%未満の科目を作らないことが重要です。まず企業経営理論・財務・会計・運営管理を重点的に学び、第2次試験につながる基礎を固めます。その後、残りの科目を加えて7科目を横断的に回します。

過去問では単に正解を覚えるのではなく、選択肢ごとに「なぜ正しいか・なぜ誤りか」を説明できる状態を目指します。第1次試験後に第2次対策を始めると時間が限られるため、学習初期から事例問題や財務計算にも少しずつ触れておくと効率的です。

科目別の学習優先順位

【最優先】
・財務・会計
・企業経営理論
・運営管理
→第1次だけでなく第2次試験にもつながるため、早い段階から反復する。

【優先】
・経済学・経済政策
・経営法務
・経営情報システム
→理解と暗記を組み合わせ、過去問で頻出論点を定着させる。

【直前期まで継続】
・中小企業経営・中小企業政策
→政策・統計など年度による更新部分があるため、最新年度の公式情報も確認する。

全科目で40%未満を避ける必要があるため、苦手科目を完全に捨てない。

学習スケジュール例

【1~4か月目】
企業経営理論・財務・会計・運営管理を中心に基礎学習。
毎週、学習済み範囲の問題演習を行う。

【5~8か月目】
経済学・経済政策、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策を追加。
並行して主要3科目の復習を継続。

【9~11か月目】
7科目の過去問演習を本格化。
苦手論点・計算問題・40%未満になりやすい科目を重点補強。

【第1次試験直前】
本試験時間を意識して7科目を総合演習。
最新の法令・政策・統計情報を確認。

【第1次試験後~第2次試験】
事例Ⅰ~Ⅳの答案作成を中心に演習。
特に事例Ⅳの財務・会計計算は継続して反復する。

つまずきやすいポイント

・7科目すべてを同じ深さで学ぼうとして学習時間が不足する
・財務・会計の計算問題を後回しにして苦手が固定化する
・総得点だけを意識し、科目ごとの40%未満を見落とす
・中小企業政策や法令について古い年度の教材だけで学習する
・第1次試験が終わるまで第2次試験対策を全く行わない
・第2次試験で知識を書くだけになり、与件文に基づく答案が作れない
・2026年度から廃止された口述試験について、古い教材やWeb情報をそのまま参考にする